甲谷匡賛(こうたにまさあき)「ALSな日々」

Profile

甲谷匡賛(こうたに・まさあき)

1958年岐阜県生まれ。中央美術学園中退。10代後半から東洋思想と東洋の様々な身体技法に興味をもち、ヨガ、整体、指圧、新体道などを学ぶ。30歳で京都に居を構え、1995年に「天療術院」を開業。徐々に口コミで来院者が増え、氏の施術の技のみではなく、身体観や思想性に惹かれ、多くのアーティストも訪れるようになる。特に京都造形芸術大学で教鞭をとる山田せつ子氏、岩下徹氏をはじめとする数多くのダンサー達がその薫陶を受けた。2002年にALSを発病。2004年末から京都市内の病院に入院中。現在の病状は会話不可、四肢・体幹機能ほぼ全廃。病床で唯一動かせる左手で、パソコンにより絵を書き始める。30人以上の支援者が交代で毎日、病床を訪れている。個展は25年ぶり。二児の父でもある。